経済学部 経営学科 会計学特別演習 引地 夏奈子准教授

国家資格試験合格の「その先」に向けて、
会計のプロとしての社会での実践力を身につける。

会計学特別演習で学んでいる学生たちの多くは、公認会計士や税理士など、将来、会計のスペシャリストとして活躍したいという目標を持っています。国家資格試験合格をめざして Sコース(特修講座)の「会計職講座」で受験対策に取り組みながら、この特別演習では「資格試験のための勉強だけでは得られない力」の修得に励んでいます。会計の知識を企業の実例と照らし合わせることで理解を深め、グループワークやプレゼンテーションも実施。自発的に考え、行動しながら学ぶことで、社会での実践力を養っています。

取り組み内容

新聞記事から、実在する企業の会計について追究。
毎回、一人の学生が講師役を務めるという取り組みも。

教科書などを用いず、新聞の最新ニュースなどを教材としていることが、この特別演習の特長です。企業の決算に関する記事などを読み、そこに自分たちが学んでいる会計基準がどのように関わっているかを考え、実例ベースで会計学への理解を深めています。粉飾決算などの不正行為について、「なぜ?」「どのように?」と、不正を行った企業側の視点で考えてみるといった取り組みにも挑戦しました。また、毎回くじ引きでテーマと発表者を決め、発表者に選ばれた学生は次回までにそのテーマについて調べて資料を作成し、授業ではその資料に基づいて他の学生たちへの講義を実施。今後は、これまでに身につけた総合力を確かめるため、企業の研修にも採用されているビジネスゲームにも挑戦する予定です。
さまざまな取り組みを通じて、社会における会計職の役割や倫理観、経営者の考え方など多角的な視点、コミュニケーション能力等の実務スキルといった、会計専門職として社会で活躍するために必要な力の修得をめざしています。

教員からのメッセージ

経済学部 経営学科

引地 夏奈子准教授

Kanako Hikichi

専門分野/
財務会計(主に資本会計)、国際会計

資格試験のための勉強はSコースでできますから、それとは違ったアプローチで会計学全般を深く学ぼうというのが、この特別演習。公認会計士、税理士、国税専門官をめざす学生のほか、金融機関への就職をめざす学生、会計の研究職を志して大学院進学をめざす学生も履修しています。大切に考えているのは、そうした学生一人ひとりがめざしている将来と、実際の社会との関係性を理解してもらうこと。最新ニュースを題材としているのは、そのためです。私が交友をもつ現役の公認会計士の方々から聞いた、リアルな体験談なども学生たちに日常的に話しています。
公認会計士や税理士は人と会って話をする機会が多い職業ですから、発表などを通じてコミュニケーション能力を養うことも重視。社会のグローバル化に対応するため、英語で会計を理解する力も身につけてほしいと考えています。なので、国際会計の発表については、留学経験を持つ学生に英語でやってもらう予定です。
高度な会計知識が必要とされる演習ですが、みんな真面目に取り組み、レベルの高い学びを自主的に繰り広げてくれているのは、うれしいですね。資格試験合格や就職をゴールと考えず、社会でどう認められるかを考え、人間的な成長を遂げて卒業してほしいと願っています。

ゼミ学生メッセージ

経済学部3年生

藤井 拓哉

Takuya Fujii

将来の夢は、税理士になること。Sコースで資格試験に向けた勉強に取り組み、この特別演習では社会での実践力や応用力を身につけるための学びを進めています。
名前を知っている企業などを例にとって学ぶことが多いので、興味や実感を持ちながら理解を深めることができるのがいいですね。新聞の読み方も変わり、記事についてさまざまな視点から考える力も身につきました。不正会計のニュースについてなど、教科書だけではわからないことが学べるのも、とても面白いですね。また、全員の前で調べてきたことを発表し、講師のように授業をしたことも、いい経験になりました。
将来、税理士の試験に合格し社会に出た時、必ず役立つ勉強ができていると実感しています。