キャリア支援部長メッセージ

能塚 正義

副学長 キャリアセンター所長 経済学部 教授

能塚 正義

同志社大学大学院
ITと企業経営、地域経営を中心とした経営学を専門に研究
担当科目/「経営学総論」、「現代経済事情」など

生涯を見通したキャリア形成支援を、すべての学生に

就職活動の支援強化
そしてキャリア形成教育へ。

大学におけるキャリア支援と言えば、多くの人が就職活動に対するサポートをイメージされるでしょう。本学でも、学生一人ひとりの就職活動支援に大きな力を注いでいます。ただ、それが本学のキャリア支援のすべてではありません。

現代の就職活動のあり方について、少し考えてみましょう。インターネットの普及により、学生はいわゆる就活サイトにアクセスし、そこから得た情報をもとに、関心を持った企業に次々と応募を行うようになっています。結果として、人気の高い企業に応募が集中し、学生も一人で200~300社に応募し、就職活動に考えられないほどのエネルギーを費やすことになってしまう。また、そうした人気企業に入るために、面接やエントリーシートの書き方などの就活テクニックばかりが達者になっても、その能力が社会に出てから大きな意味を持つとは限りません。そもそも何百社にも応募してその中で受かった企業に入社する、ということが、本人にとって必ずしもベストの就職に結びつくとは言えません。ここ数年の若者の離職率の高さに、今の就職活動のあり方が影響していると考えるのは、自然なことです。

就職活動の指導だけをしても、学生にとっての幸せにはつながらない、と本学は考えます。就職活動という瞬間でなく、学生が生涯を見通したキャリアを形成していくための教育や支援を行わねばなりません。単に就職だけのための支援でなく、学生一人ひとりの生涯の「キャリアデザイン」と「キャリア形成」をサポートします。

自己分析の前に
まず職業を知ることから。

キャリアデザインという考え方は、かつて日本ではあまり必要のないものでした。終身雇用が常識であった時代には、企業の中で社員のキャリアデザインがなされるため、個人が自分のキャリアデザインを追求する必然性がなかったのです。しかし転職が積極的に行われる現代では、自分が生涯どのように仕事と向き合っていくかをプランニングする、キャリアデザインが重要になります。

多くの場合、キャリアデザインは自己分析から取りかかります。自分が何者であるかということは、他者との関わり合いを通じて認識されるもの。ですから、キャリアデザイにおける自己分析は、自分と、社会や仕事との関わり合いをもとに行われることになります。これは、社会で仕事をした経験のない学生には、たいへん難しいことです。自己分析の前に、社会への認識を深めておくべきだと、本学は考えます。社会を知るには、まず職業についての知識を得ることから始めるのがいいでしょう。今の社会には、数えきれないほどの職業があります。職業を知れば、自分の将来もそこに投影しやすくなります。そして職業の次に産業を知り、その次に、企業という複雑なものについて学べばいいのです。「就職活動は自己分析と企業研究から」といった考え方がありますが、それよりもまず職業を知ることが、学生にとってのキャリアデザインの確かな基盤となるのです。

全学生が生涯のキャリアの
土台を築ける大学として。

職業・産業・企業への理解を深め、次に自分の性格と能力を把握し、その上で自分の将来を構想する。これが、本学でのキャリアデザインです。そしてこのキャリアデザインを実現していくために必要な能力を養うことが「キャリア形成」であり、これをサポートすることが本学の「キャリア形成支援」なのです。

本学では1年次より「キャリア開発」という科目で職業や社会への理解を深め、2年次以降は学部の専門ゼミに加え「キャリアデザイン演習」を履修するというWゼミにより、全学生が早期からキャリアデザインに取り組める体制を築いています。演習形式で進めている理由は、キャリアデザインは講義で教わってできるものではなく、自ら考え、行動しなければできないからという理由があります。そのため、少人数対話型でのゼミを行い、時には学外に出て実社会での体験を通じて学習する機会も設けます。

キャリアデザインを進める上で、経済学部と法学部、それぞれでの学びもよい手助けとなるでしょう。社会の両輪とも言える経済と法律の知識は、社会への理解を深めるための基礎となるはずです。

キャリア形成支援においては、エクステンションセンターとの連携による資格講座やSコースをはじめ、学生一人ひとりのキャリアデザインに応じたきめ細やかなサポートを展開。もちろん就職活動支援も、個々のキャリアデザインをふまえて行います。本学でのキャリア形成は、学生たちの生涯のキャリアを支える土台となり、学生たちは社会に出てからもその土台の上にさらなる成長を重ねていくでしょう。あなたもぜひ、本学で自身の生涯を見つめ、キャリアデザインとキャリア形成に取り組んでください。